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商人 #10
量販店にはない生地がうちにはある
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コットンハウスタカキ
コットン博士
高木 幹太
STORY
ここにしかない生地と、笑顔
昔ながらの店が並ぶ中之町商店街は歩いていて飽きない。その中に生地専門店「コットンハウスタカキ 」がある。足を一歩踏み入れると店の入り口から奥までびっしりと色とりどりの様々な生地が並んでいる。店の奥では店主の高木さんが笑顔で迎えてくれた。ユーモアたっぷりの高木さんの話はまるで漫談を聞いているかのよう。ついつい話が脱線しておしゃべりが興じてしまうのもこのお店の魅力の一つだ。量販店でなんでも買える時代だからこそ、コミュ ニケーションをとりながらここでしか買えない生地を手に入れることに価値がある。

その時代は各家庭にミシンがあって
――店を始められたのはいつですか?
創業50年です。僕は2代目で、父がここへ戦後引っ越してきて生地屋を始めました。母が洋裁が好きだったというのもあります。その時代は各家庭にミシンがあってみんな家で服を作っていたんです。既製品の服なんて売ってなかったからね。だから、生地もよく売れていました。



――現在はどんなお客様が生地を買われていますか?
50代〜70代ぐらいの女性の方が多いです。夏は、ワンピースやスカート、冬は割烹着やチュニックなどホームウエアを作られています。いい生地の服は、自分で作った方が安い!値段が2倍ぐらい違います。
――どんな生地を取り扱われていますか?
ほとんどが、綿と麻です。“縫いやすくて、着心地がいい”これが一番の人気の理由です。高級な生地だと柔らかくてさらに肌触りが良くなりますね。やはり、国産ブランドの生地は人気がありますよ。

